『二天記』

人口に膾炙された巌流島の決闘の原典といっていい。
あまりにも有名な小説『宮本武蔵』での
巌流島の決闘がこれに基づいているからである。

『二天記』は1775年に成立したが、肥後藩士である
豊田又四郎とその子、孫の三代の手を経て編纂された。
あまりにも有名な「小次郎敗れたり。勝者何ぞその鞘を捨てん。」
の台詞や、巌流島での遅参戦法はこの『二天記』が原典である。

小説的だが、それ故具体的な決闘描写が興味深い。
                 →続く

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                         (update:'09.4.23)
参考資料『佐々木小次郎』川口素生/アーツアンドクラフツ