佐々木巌流(?〜1612)は江戸時代初期の人物である。

『二天記』(1775年成立)に"小次郎"の名が見られるが、
史料によっては岩流、雁流などとあり、実名は明らかでない。
『二天記』には、巌流島の決闘(1612)のとき18歳と
記されているが、経歴を鑑みると信用できない。
信憑性にかかわらず、どんな史料にも巌流の
容貌や人となりといった人物像は記されておらず、
今日までの佐々木小次郎像は虚構といわねばなるまい。
出身地は越前説、長州説、豊前説、虚構の江州佐々木氏御落胤説、
周防岩国説など。信憑性はいずれも高くない。

   →越前説@/ 越前説A/ 長州説/ 豊前説/ (update:'06.4.3)