■超・三国志 【今戸 榮一 著/コーエー/GAMECITY文庫】 (評価★0〜5)
 こちらは講談社版『反三国志』とは違い、翻訳の部分と作者なりの脚色が加えられた部分とがあるので、 『反三国志』をもとにした小説という見方もできます。
 ただ、個人的には講談社版の翻訳の方が馬趙的には萌えるのではないかと(おい)。
 というのも、趙雲が馬超のことをあんまり「兄上」って言わないし、 なんだか馬雲も普通に女の子扱いされているので。
(因みに『反三国志』で趙雲が「兄上」と言っている箇所を原文で見ると、 「孟起」となっている所が多い。そういう仲だったのか…)
 たとえば馬雲を初めて見たときの趙雲の感想は、 趙雲が馬雲のことをちゃんと女性として見ているように描かれ、 『反三国志』の「お互いが純粋に望んだことで」結婚が成立したことに、 納得がいくように脚色されています。
(『反三国志』だと趙雲はどこで馬雲を望んだ?という疑問が拭えない。)
 それはそれとして、そもそも『反三国志』は馬趙的な箇所だけで推しているだけなので、 この『超・三国志』はお薦め度として、どうしてもそれ以下にならざるを得ないです。
 せめて絵柄が好みの人だったら★3つあげられたのですが;;

(お薦め度★★☆☆☆、鎧とか無双を意識している?度★★★☆☆)
(2011.3.5更新)